今の大学生の保護者というと、バブル世代が多いのではないでしょうか。マイナビが発表した「2018年度マイナビ就職活動に対する保護者の意識調査」は、そんな保護者たちを対象にしたアンケート調査となっています。興味深い質問や回答がたくさんありますので、いくつか紹介していきましょう。

バブル世代の就職活動の思い出

子どもの就活時期が近づいてくると保護者としてはやはり心配になるようで、あれこれ口を出したり、アドバイスをしてきたりするケースも多々あるようです。

今の学生の親世代というと、バブルの時期に就職活動を行っていた世代が大半になりますが、当時の就活事情とはどのようなものだったのでしょうか。マイナビの調査結果から見ていきましょう。

調査では、1986年~1992年に新卒で就職活動をした保護者に対して、当時の思い出について複数回答で選んでもらっています。どんな思い出が多いのでしょうか。1位からランキング形式で紹介しましょう。

■ご自身の就職活動当時を思い出し、あてはまるものすべてにチェックをつけてください(1986~1992年までのバブル時に就職活動をした保護者限定 回答数:358人)

  • 1位 交通費が支給されることが多かった…27.9%
  • 2位 スーツ(色や形)が自由だった…27.1%
  • 3位 就職情報誌が山のように届いた…26.8%
  • 4位 その他…24.6%
  • 5位 10月1日にいわゆる「内定拘束」があった(旅行に連れていかれたなど)…19.0%
  • 6位 企業から、よく電話がかかってきた…14.5%
  • 7位 DMがポストいっぱいになるくらい沢山届いた…14.2%
  • 8位 応募ハガキを沢山書いた…11.2%
  • 9位 内定先企業からプレゼントをもらった…6.7%
  • 10位 インターンシップ(就業体験)に参加した…1.4%

バブル時の就職活動についてのエピソード

さらに調査では、バブル時の就職活動についての具体的なエピソードを保護者達にたずねています。今では考えられないような仰天エピソードが満載ですので、まずは読んでみましょう。

■バブル世代の保護者の就職活動時の思い出やエピソード

・「売り手市場の時だったので、内定の時に車をもらっている会社もあった」(母親・文系)

・「関西から東京に企業訪問に来て、複数社から往復の交通費(新幹線代)を支給された」(父親・理系)

・「超売り手市場だった為、全ての企業で全額交通費が支給され、週末に東京などで何社か回るとものすごい小遣いになった」(父親・理系)

・「学校からの斡旋だったので、受ければ受かる状況だった」(母親・文系)

・「就職情報誌に載っていた資料請求ハガキを送っただけなのに、内定の電話がかかってきたことがあった」(父親・文系)

・「売り手市場で特に困ったことはなく、学校推薦で希望の会社に就職した(母親・理系)

・ 学校の就職担当からどういった職種が希望か聞かれ紹介先に面接へ、そして採用となったので自身は会社訪問もしていない」(母親・理系)

・「就職活動期間が短かった。短大卒女子の就職がよく、学校推薦をもらう前に、内定がでて、逆推薦という形が多かった」(母親・文系)

・「ペパーミントグリーンのスーツや半袖のスーツを着て就活をして、今では考えられない」(母親・文系)

・「多くの企業から内定をもらったので、その内定を断るのが大変でした…。詫び状を書いたこともありました」(父親・文系)

以上がバブル時期の就活エピソードです。マイナビによると「志望企業に推薦をもらってそのまま内定ということも多く、現在のように推薦をもらっても不合格になるということは、バブル世代には想像できないことである。売り手市場という環境は同じだが、現在とは違う様相を呈したことが分かる」とまとめています。

「子どもに働いてほしい」業界や企業は?

上記のような就職活動を経験した保護者世代ですが、今は子どもたちが就職時期を迎えています。では、そんな保護者達が「子どもに働いてほしい」と考える業界や企業はどこなのでしょうか。マイナビの調査結果を見てみましょう。

■子どもに働いてほしい業界

  • 1位「官公庁・公社・団体」…969ポイント
  • 2位「医療・調剤薬局」…462ポイント
  • 3位「総合商社」…414ポイント
  • 4位「薬品・化粧品」…303ポイント
  • 4位「教育」…303ポイント

■子どもに働いてほしい企業

  • 1位「公務員」…170ポイント
  • 2位「トヨタ自動車」…36ポイント
  • 3位「NTT」…18ポイント
  • 4位「日本航空(JAL)」…13ポイント
  • 4位「パナソニック」…13ポイント
  • 6位「Google」…9ポイント
  • 7位「味の素」…8ポイント
  • 7位「伊藤忠商事」…8ポイント
  • 7位「全日空空輸(ANA)」…8ポイント
  • 7位「ソニー」…8ポイント
  • 7位「三菱商事」…8ポイント

「子どもに働いてほしい企業」の1位は「公務員」、2位「トヨタ自動車」、3位「NTT」という結果でした。やはり子どもの就職先に“安定”を求める保護者が多いようです。「公務員」のポイントがダントツで高くなっていることからもよく伝わってきます。また、「子どもに働いてほしい業界」でも、「官公庁・公社・団体」が2位以下を大きく引き離してのトップとなりました。