就活中もしくは就活前の学生なら、「こんな会社に入りたい」という理想を思い描くことはあると思います。では逆に、「こんな会社には行きたくない」と考えたことはあるでしょうか。今回は、大学生に聞いた「行きたくない会社」の回答結果を中心に紹介していきます。

2020年卒の大学生就職意識調査

マイナビが4月に発表した「2020年卒マイナビ大学生就職意識調査」では、2020年3月卒見込みの大学3年生、大学院1年生にwebアンケートを行い、4万8000件超の有効回答を得ています。調査結果の中から、興味深い回答について見ていきましょう。

「行きたくない会社」とは?

同調査では「行きたくない会社があるとしたら、どのような会社ですか」という質問をしています。回答が多かった順に紹介していきましょう。

  • 「ノルマのきつそうな会社」34.7%
  • 「暗い雰囲気の会社」28.5%
  • 「休日・休暇がとれない(少ない)会社」24.9%
  • 「転勤の多い会社」23.6%
  • 「仕事の内容が面白くない会社」18.4%
  • 「残業が多い会社」14.8%
  • 「給料の安い会社」14.2%
  • 「体質が古い会社」10.1%
  • 「大学・男女差別のありそうな会社」9.8%
  • 「財務内容の悪い会社」7.3%
  • 「歯車になりそうな会社」4.9%

3割以上の人が、「ノルマのきつそうな会社」と回答しました。「ノルマがきつい」ということは、「上司からのプレッシャーがきつそう」「ノルマを達成しないと厳しく問い詰められそう」「残業や休日出勤が多そう」といったイメージがつきまとうのかもしれません。

次に回答が多かったのは「暗い雰囲気の会社」。毎日通う職場ですから、やはり過ごしやすい雰囲気がいいですね。会社全体の雰囲気が暗い、というのは、長年勤務する職場としてはキツイかもしれません。

「休日・休暇がとれない(少ない)会社」には、約4人に1人が「行きたくない」と回答しています。働き方改革が叫ばれている昨今、休日返上で働くような職場は時代に逆行しているのかもしれません。

「転勤の多い会社」も約4人に1人が選んでいます。海外赴任や転勤をいとわない、という人も多いことは多いのですが、「全国にある拠点のどこに飛ばされるかわからない」というような会社を敬遠してしまう人も一定数いるようです。

また、「仕事の内容が面白くない会社」も2割近くの人が選んでいます。「やりがいを感じられない、仕事が面白くないような会社には行きたくない」という考え方については、理解できる人も多いでしょう。

「就職観」を聞いてみた

では、2020年卒の学生たちの「就職観」はどのようなものなのでしょうか。同調査では「あなたの『就職観』に最も近いものはどれですか」という質問もしていますので、こちらの結果も見てみましょう。

  • 「楽しく働きたい」38.6%
  • 「個人の生活と仕事を両立させたい」24.4%
  • 「人のためになる仕事をしたい」12.1%
  • 「自分の夢のために働きたい」10.2%
  • 「収入さえあればよい」5.0%
  • 「社会に貢献したい」4.8%
  • 「プライドのもてる仕事をしたい」3.9%
  • 「出世したい」0.9%

最も多かったのは「楽しく働きたい」という回答で、約4割の人が選んでいます。続いて多かったのは「個人の生活と仕事を両立させたい」となっており、「プライベートを大切にしながら楽しく仕事をしたい」と考えている人が多いことがうかがえます。

一方、「収入さえあればよい」「出世したい」と回答した学生は少なく、それぞれ5%以下となりました。「何よりも収入」「とにかく出世」といった考え方をする人はかなり少数派であることがわかります。

企業選択のポイントは?

同調査では、「あなたが企業選択をする場合、どのような企業がよいと思いますか」という質問もしています。回答結果の一部を紹介します。

  • 「安定している会社」39.6%
  • 「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」35.7%
  • 「給料の良い会社」19.0%
  • 「これから伸びそうな会社」13.0%
  • 「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」12.8%
  • 「休日、休暇の多い会社」12.2%
  • 「働きがいのある会社」11.6%
  • 「社風が良い会社」10.7%
  • 「自分の能力・専門を活かせる会社」6.0%

企業選択のポイントとしては「安定している会社」「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」という回答が多く挙げられました。約4割の人が「安定している会社」を選んでいますので、安定志向は続いているということがわかります。また、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」との回答が、休日や福利厚生よりも上位にきています。やりがいや志向を重視している学生が多いことがうかがえます。

まとめ

今回は、大学生に聞いた「行きたくない会社」の回答結果を中心に、就職観や企業選択のポイントについて紹介してきました。志望企業を決める際には、他の人の意見や行動を参考にしたいときもあると思います。今回挙げたようなデータを見ながら、インターンシップや就活の準備を進めてみましょう。